中国コンサルティングレポート〜貿易・通信・酒類販売編
東京新宿「A有限会社」の社長から、中国福建省から中国ワインを仕入れる予定で中国人の社員に任せたが、コストばかりかかり、なかなかうまくいかない。輸入の仕組みを知りたいのでそのアドバイスと上海に中国各地の製品を仕入れ日本に輸出する基地を作りたいとの相談があった。とにかく急いでいるようで、早めのアドバイスが必要とのこと。
個別面談コンサルティング
会社の様子を聞いてみると「A有限会社」は日本人の建設会社部長兼務の社長で43歳の若さ、三名の福建省出身の
中国人社員がいて全て経営を任せていたそうだが、この一年間500万円の出費で売上はなんと0円だそうだ。
おそらく言うがまま、中国人社員に摂取されてきたのだろう。
事業内容は海外通信が安くなるシステム機器販売とカード販売、いかにも中国人の持ち込む仕事と、
一年前から一人の中国人社員が勧める、福建省で生産されているワインの輸入販売を計画しているようだ。
その社員が企画したワイン輸入事業は、福建省のワイン会社の社長と昔から懇意にしており、
良質なワインが格安に手に入り、日本に持ち込もうと計画し、既に今年の春から輸入事業に300万円を費やしたそうだ。
しかし、一向にワインは日本に着そうもない。「助けてくれ」と言う相談でした。
社長は、日本でのアルコール販売の許可を、ある先生に依頼し大枚をはたき取得しており、
一応そのワインが日本に着けば税関の検疫検査などはあるが販売できる体制は整えていた。
ここで、以下の点の確認とアドバイスをした。
1.中国ワインが日本では知名度がないこと。
2.格安が売りと言うが、そこばかり強調しても中国飲料の安全衛生面の確認はどうか、
日本でお客様が果たして飛びつくか。マーケット調査は?
3.中国の容器であるビンの製品能力や水物の輸入運搬の難しさ。
4.中国のワイン会社が国外輸出の許可を持っているのか。
5.中国人社員のワイン輸入話の信憑性。
そして、数年前コンサルティング依頼を受けた、中国黒酢輸入の経験談を話し、
水物であるワインの輸入はかなり難しい事業であることを率直に話した。
また、もう一つの相談として、上海に中国各地の製品を集め、インターネットで日本市場に商品販売する
貿易会社を設立したいとのことで、その起業プロセスについて説明した。
ワインの輸入に関しては、事実関係の調査をしないことには判断出来ないため、
事前調査を行なうことで合意した。
ここでかかった時間と費用
2時間−3万円
事前調査
6年前から交流のある福建省の某大学に勤務する知人に、現地のワイン販売会社に海外に輸出する機能があるか
調査を依頼したところ、1週間後に回答があった。
調査報告によると、そのワインはとても海外に出せるような代物ではなく、ワイン会社自体も小規模である。
その会社の社長に会って、中国人社員の名前を知っているかと聞いたが、知らない、日本へのワイン輸出
の話は無いと言われたそうだ。
調査結果を依頼主に報告。早速、中国人社員に問い詰めてみると、親戚の人がそのワイン工場に勤務しているだけで、
ワインの輸入の活動はこれから始めると言い訳したそうだ。
社長は中国人社員を全て辞めさせ、ワイン事業の300万円の出費はあきらめて、上海の貿易会社設立に向けた
コンサルティングを本格的に依頼するのでお願いしたいと連絡があった。
ここでかかった時間と費用
約1週間−5万円
※面談コンサルティング費用を
充当出来るため、追加実質2万円
現地法人設立パッケージ
起業申請から各官庁への申請手続き・許認可手続きを代行する、現地法人設立の一式を
代行した。
【法人設立の主な経過】
(1)登記のための会社住所確保
(2)営業範囲の認定とプロジェクト申請書の提出
(3)プロジェクト項目建議書の批准
(4)会社予定名称の仮登記
(5)定款とフィージビリティスタディ(F/S)の作成
(6)現地法人設立申請
(7)設立許可証(批准証書)の取得
(8)営業許可証取得
(9)資本金振込用銀行口座開設
(10)資本金振込の出資監査、監査証明の発行、出資証明書の発行
以上、出資監査完了後、一般入出金口座に資本金を移設後、
新会社はこれより対外支払が可能になり営業が開始出来るようになった。
ここでかかった時間と費用
約3ヶ月−699,245円
※中国各官庁へかかる実費費用約25万円含む