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中国コラム

真夏の蒸し暑い中国上海市・江蘇省常州市で、また新たな人たちに出会った

凄腕おばちゃんU社長「江蘇丹陽港洋有限公司」訪問編(江蘇省陽市)

7月20日(木)〜7月29日(土)今回は10日間の予定で中国上海市・江蘇省常州駅から車で約一時間丹陽市を訪問した。

中国国際航空CA920、成田国際空港発20時35分発こんな遅い便でも満席で、この路線はいつも混んでいる。
上海浦東国際空港に深夜22時に着いたが、空港から一歩外に出ると空気が異様に湿っており、べとつく暑さである。

毎年思うことだが、仕事とはいえなるべく中国の夏には足を踏み入れたくないものである。これからの10日間を思うとこの暑さにはうんざりしてしまう。

少々話はずれるが、中国の夏の暑さは如何なのと聞かれるときがある。 東西5000km南北5000kmの広さを誇る国土を持つ中国は、それぞれの暑に特色があり一言とで語ることは難しい。

北京の夏は内陸部気候で雨も少なく35度以上の気温が続き、一時間ほど直射日光に当たると肌がこんがり焼けて痛いくらい。しかし、湿度が低く意外とサラーとした暑さで木陰に入るとヒャーとする。

北の瀋陽や長春などは25度〜30度以上になり日差しは強いが、夏は意外と過ごしやすい。

上海市や近郊の江蘇省蘇州市などは35度以上の日が続き、海が近く大きな湖沼や河川もあり湿気がありべとつく暑さで、夜も気温が下がらず夏はつらい。
江蘇省南京市での話しだが、2年前南京駅が工事中でエレベータが動いておらず、旅行カバンを持って階段を昇ったときは、風呂にでも入ったような発汗を経験した。

そして、昔長江中流である夏の重慶市に行ったことがあるが、ここは湿気がきつくものすごく暑い。
その時付いてくれた地元観光ガイドの話だが、重慶は中国の夏の四台ストーブの一つと語られているそうだ。ストーブをたいているような激暑地方が中国には4箇所あることを、このように表現していた。

もう、うろ覚えだが峡西省・四川省・重慶市・後は湖南省か湖北省だったと思う。

この内陸部で盆地の地方は39度の日々が続くそうで、昼休みは12時〜14時までの2時間で、昼になると昼寝すると家に帰って行った。
当時は40度過ぎると学校・行政機関、会社などを休みにすると言っていたが、
今は空調機が発達したのでそのような習慣が変ったようだ。
そのガイドの説明にはおちがあり「 この地方の夏の気温予報はいつも39度以上にはならないです・・40度を越すと夏は毎日が休みになり、街の機能が止まってしまうから39度と放送されます 」と笑いながら話してくれた。

今回の中国上海市方面、出張目的は。
1.日本人O氏から、妻(中国人)の伯母さんU社長が、手作りで月産2000台の「 牽引貨物三輪バイク 」製造工場を江蘇省丹陽市で経営している。
そこの25000平米もある工場敷地に空き地がある。又、近隣の農地もこの地区で絶対の力を誇るその「 凄腕おばちゃんU社長 」が市政府に申請すると工場敷地になるようだ。
そこを視察して、空き地利用の為、中国に進出したい日本の製造企業の工場建設敷地として紹介していただけ無いかと要請があった。

この暑い中で少し面倒な話しだったが、土曜日を利用して見聞を広げる為にも日帰りで行ってみることにした。

2.顧問会社の依頼で、中国人社員教育と顧客獲得のノウハウ指導実施。

3.上海の友人たちと交流し新たな情報を収集する。

4.その他日本からの依頼物処理と中国からの相談の対応。

7月21日(金)

午前中、上海市郊外の青浦区で工場を経営する日本人T社長とホテルで待ち合わせ、日本の顧客か小物装飾デザインの製品製作の見積り依頼をした。

日本語が堪能な上海生まれの奥さんと、日本語が堪能な中国人H社員を伴って対応してくれた。

Tさんとは仕事を通じ最近上海に来るたび会っており、奥さんたちは私が持ち込む仕事に対し、これは外資企業では独資参入出来ない。この輸出入は税金がこのように掛かるのでこんな方法にしては如何・と適切なアドバイスをくれる。

本当に助かるのだ。

Tさんは蘇州の顧客に昨日納めた精密機械の作動試験が続いており心配だと、昼食も取らないで再度 28日に打合せを約束し14時に帰った。

上海に会社を設立して 2年目、やっとお客が定着してきたようである。

午後3時からは、顧問先の会社事務所がある北京東路と西蔵中路の交差点近くのビルに出かけた。

このビルの 8階事務所からは、上海で一番にぎやかな南京東街のホテルやオフィースビル、人民公園の緑、外灘の先にそびえる上海の象徴の東方明珠テレビタワー一望できる。

O氏を呼んで、明日訪問する江蘇省丹?市 「 牽引貨物三輪バイク 」 製造工場視察の行程打合せを行った。

目的駅の常州駅まで上海駅から特急で 2時間(約200km)かかるそうだが、列車の手配や現地までの費用はOさんが全て任せてといってくれた。

その夜は、顧問会社の設立に力を貸してくれた上海政府関係者Gさんがどうしても食事しながら交流をしたいと連絡してきたので、Oさん夫婦、通訳のM氏、美容会社のT社長を誘い、事務所の近くの南京路の飲食街にある 「 大富豪 」 で上海料理を堪能した。

上海の暑い夏には 「 鶏がら下地で、トマト・冬瓜・ハムを 6時間も煮込んだ熱々スープ 」 が一番いい。

その後はお決まりコース、KTV(カラオケクラブ)行きだった。

今日本のマスコミに騒がれている自衛隊員が行った所ではありません。

7月22日(土)

今日は朝 6時半におき、通訳のM氏を伴い、8時にタクシーで上海駅を目指し出かけた。Oさん夫婦と上海在住の奥さんの弟が上海駅で待っていた。

今日乗る列車は 「 上海駅〜南京西駅行きー 8時40分発 特急列車 」 中央通路を隔て2座席ずつ並んだ軟座(一等席)を用意してくれた。

一緒に並んだM氏は車内販売で買った 「 ひまわりの種 」 を口に放り込み上手く歯で割り食べていた。私もいただいたが香ばしく結構いける。

車中、日本の数人の仕事仲間から私の携帯電話に時々メールが入るが便利になったものだ、常州駅まで二時間をメールのやり取りをして着いてしまった。

乗客は結構この駅で降りたので改札は大混雑、スリに注意。

しかしこれからが面白い、これが中国の地方の旅である。

駅の外に出たが高層ビルが少なく駄々広い。さすがに田舎の街の雰囲気が漂う。駅前は上海より空間があり風が通りいくらか涼しい。

駅前の右のモータープールに数台の乗用車が並んでおり、それがタクシー代わりだという。

タクシーメーターが無い車だが堂々とここで営業しているので 「 白タク 」 では無いらしい。

やり手爺 」 見たいのがいて、我々 5人に一台の5人乗り乗用車を手配した。

Oさんの中国人の奥さんが我々にこれに乗れと指をさすが、運転手を入れると 6人である。

小生は困惑しOさんに 「 これは無理ですね・・もう 1台用意しないと乗れませんね 」 と声をかけると、Oさんの奥さんは 「 今は空車がこれだけしかないそうだから何とか乗って 」 と身振りする。

さすがにOさんが奥さんを怒鳴りつけた。

どうしてこれに 6人乗れる?・・・無理なものは無理だろ・・・早くもう1台用意しろ 」 ・・。

この暑い最中ひざの上に載っていくのかと思った。

やり手爺 」 にOさんが日本語で 「 どう見たって乗れないでは無いか、金ばかり儲けやがって 」 と怒鳴りつけると、笑いながらすぐに近くにいた一台の車を用意した。

中国ではこんな場面に 「 あらゆる事 」 で遭遇する。

日本の常識では考えられないことで、応用力やサービス機能が働かないので時々このような混乱が起こるのである。

最近は腹も立たず。又かと笑えるようになった。

5人乗客がいるのだから、2台の車が用意されることが日本人の常識だが、相手は車を用意しろといわれたので1台用意した。後の1台はお金の交渉をして初めて揃うのである。

どう見ても後 1台必要だし、その1台にお金がかかることは当たりだ。いつもばかばかしい無意味な交渉が時々いる国である。

途中の工業団地には、既に日系のホンダ広州工場や東芝工場があった。

40分くらい走ると立派な工業団地がありまだ半分は空き地が広がる。

ここの一角かなーと思ったが未だ先である。

国道をさらに 20分も走ると国道を左折し寂れた感じがする街に入った。土曜日だからか商店はあまり開いていない、寂しい商店街の中ほどを左折すると畑の中に突然大きな工場が現れた。

ここだけがこの街と場違いに見える、結構立派な門構えの大きな敷地を誇る工場である。Oさんによると 「 凄腕おばちゃんU社長 」 は一代でこの会社を作り上げ、この会社でこの街全体が機能しているそうだ。

その会社とは「丹陽港洋機械製造有限公司」・・「牽引貨物三輪バイク」製造工場の工場建屋は 8棟もあり、土曜日なのにガンガン操業している。

U社長は病院に行っているそうで、とりあえず工場の視察と写真を撮らせてもらった。

従業員は 200名、月産2000台を生産しているという。

結構年季が入った圧延機で鉄板を曲げたり、大型電動カッタでパイプを切ったり、外注には頼らず一時工程から生産しているようだ。

牽引貨物(2M×1.5M)、排気消音機、ガソリンタンク、泥除けなどバイク部品の生産現場を見られた。

ある程度工場ごとに工程は分かれているが生産ラインなどという代物は無い、部品倉庫は部品が平積みで当然パレットなど無い、広い工場を日本では考えられないほどゆったりと使っており、パレットが無いからフォーリフト車が無い、部品もトラックから手おろししていた。

一つの建物に入ったら、バイク牽引ではなく、三輪ハンドルつきトラックを試作していて、それを写真に収めようとしたら技師にあわててさえぎられた。

エンジン部や組立工程工場には入れなかった。

社長が戻らないので街の中華料理レストランに行くと、始め 8人用くらいの個室が用意された。Oさんの奥さんが支配人にU社長の親戚だと告げると、支配人の顔色が変りU社長に怒られるので、どうぞ別室に変ってと 12人用特別個室に変更された。ここも凄腕U社長の支配下であった。

午後 2時半くらいにU社長は旦那さんのG副社長(中国は夫婦別姓)の運転で病院から帰ってきた。

なるほどOさんの言うとおり、「 凄腕おばちゃんU社長 」 の風格は堂々として、物事をはっきりいう方で、その中にもやはり女性特有の優しさを持っている。

旦那さんのG副社長はU社長よりかなり若く見え、社長の陰に隠れて物静かである。

Mさんを通訳に 1時間半ほど、U社長が要望する、中国に進出希望の日本企業への会社空き敷地使用要請に対する考え方を聞いた。

1.会社は香港の投資家会社と合資、U社長側51%、香港企業49%であるが全ての権限はU社長が握っている。

2.この会社は現用生産を続けこれ以上大きくするつもりは無い。

3.日本企業が会社内の空き敷地や建物を整理し使ってもらうことも可能。

4.近くに他の空き工場も数箇所ある。

5.日本企業の投資額や工場規模により、ここで狭かったら近隣の農地を市政府から安く払い下げてもらうことも出来る。

6.工賃も上海などよりはるかに安いので、製品価格に反映できる。

7.高速道路も中国各都市に向かい完備しており、運河もある。

8.海外への積出港もちかくに連雲港市の大きな港があり、最近日本企業がこちらに多く進出している。

9.インフラも整備できており、不足は市政府にすぐ上申すれば私の力で何とでもなる。力強い発言。

10.中国で懸念の電力不足はもう大丈夫、去年は 8月に一日だけそのような騒ぎをしたことはあったそうだ。

会談内容はまだまだ濃かったのですが、長くなるのでここまでにして。

U社長の山林バイクは形がちょっと違うが、小生が日本で 40〜50年前見かけた三輪トラックで中国中の農地にいまだに売れているそうだ。

東南アジアなどに輸出はと聞いたら、海外にはまだ出したことが無く、中国国内需要で精一杯の生産能力だそうで、山の多い重慶市などには未だ出していないそうだ。

トラック方の試作改良もしており、日本円で20万円を切る販売価格で、トラックとの価格差別と農家など小型貨物運搬手段にまだまだ需要があるそうで、日本企業の生産ライン整備投資でもあればまだまだ伸びる企業だと感に入った。

帰りのタクシー運転手(走行距離メーターは無い)にU社長が、こちらの方たちは私の大事なお客さんだ、しっかり駅まで送っておいで、最近お前たちは 会社に顔を出さないではないか、送ってきたら会社に顔を出しなさい。一杯ご馳走するから。とこの街の全ての人に力を発揮していた。

ところが小生たちが乗ったタクシーがガス欠になって途中で止まってしまった。

ガスメーターが壊れているそうで気がつかなかったそうだ。

この暑いのになんていうことだ・・・・!!

後から走ってきたタクシーに牽引されたが、牽引紐が細く何度も切れてやり直し、やっとガソリンスタンドにたどり着く始末。

空調が聞かず大汗のハプニングでした。

常州駅から 17時30分の特急で缶ビールを飲みながら上海へ向いました。

皆さんご苦労様、ご苦労様。

この旅の続きはまだまだあります。ひとまず「再見」

 

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